有給休暇を有意義に使う

有給休暇をとる際の理由と注意点

有給休暇をとる際の理由と時期は、基本的にはまったく個人的な事情でかまいません。しっかり休みを取り、心身ともにリフレッシュして、充実した仕事ができるようにすること、これが有給休暇の存在理由です。デートやゴルフ、旅行、家族サービスためのレクリエーションなど、労働基準法に照らし合わせ、休暇申請の理由は正直に書いてまったく問題はありません。

 

しかしチームを組んで共同プロジェクトにあたっている際、ひとりが休暇をとると仕事が進行しない場合や会社が忙しくて猫の手も借りたい時期など、社会人として同僚たちや使用者への気持ちの考慮も必要です。「こんな時期に休まれては困る」ということは多々あります。そのことを含んだ上で、理由として、身内の不幸、事故、病気、休養、家事都合、スキルアップのための資格試験、帰省、銀行手続きなどを挙げ、時期を選ぶなど、まわりに納得してもらうというエチケットも必要でしょう。

有休をとる際、使用者の許可や承認は必要ありません。そして自分で有休をつかう時期を決定します。この決定権を時季指定権と言います。時季指定のタイミングは法律上の取り決めはありません。有休をとる日の前日の就業時までに申し出ればいい、ということになっています。事故・病気などの緊急時の有休申請は、当日の始業時刻までにすることが原則です。始業時間をすぎて申し出た場合、無断欠勤扱いにされる恐れがあります。事後処理的な有休請求は、法律上、権利として認められていません。この点は注意が必要です。